去年の夏、私たちの庭に白黒の猫が現れ始めた。
夜だけやってくる。痩せていて、毛は絡まり、明らかにお腹を空かせていた。私たちはそれまで犬しか飼ったことがなく、猫のことは何もわからなかった。
毎晩来るので、やがて玄関先にフードを置くようになった。
そのうち昼間も姿を見せるようになった。ある日の午後、庭を歩いていたら自分から近づいてきた。フードをあげながら、絡まった毛を梳いてやった。それが最初のちゃんとした触れ合いだった。
裏口のそばに小さなマットを敷いてやった。それが彼女の定位置になった。

冬になって雨が続き寒くなったので、家の中に入れた。とてもお利口で、暴れたりしなかった。驚いたのは、まるでこの家を知っているかのように振る舞ったこと。前の住人と知り合いだったのかもしれない。昼間は外に出かけるけど、夕方にはソファに戻ってくる。
そんな日々が続いていた。3月のある夜まで。
突然、彼女が苦しみ出した。床に血があった。初めて猫を飼う私たちはパニックになった。尿道の緊急疾患だとわかったのは後のことだ。
翌朝、レイランドの Vet4Pets に駆け込んだ。
そこで獣医がマイクロチップを読み取った。
名前があった。ペブルズ。10歳。1年以上前に行方不明になっていた。
前の飼い主に連絡を取った。新しい生活に落ち着いていて、引き取れないとのことだった。了承を得て、ペブルズは正式に私たちの猫になった。
Vet4Pets のスタッフは本当に素晴らしかった。医療技術だけでなく、この猫のことを本当に大切にしてくれているのが伝わってきた。手術はうまくいき、ペブルズは思ったより早く回復した。
妻と相談した。今年は旅行に行く予定だったけど、その費用をペブルズの治療に充てることにした。そしてもう少し仕事を増やして、彼女の世話を続けることにした。
衝動的に聞こえるかもしれない。でも私たちはペブルズと半年以上一緒に暮らしていた。彼女は私たちを信頼してくれている。手放すなんてできなかった。
今の彼女の日課はこんな感じだ。朝の薬(私がビタミンを飲むよりお利口)、ソファの占領、午後は窓辺でバードウォッチング、夕方は一緒にごはん。たまに庭に出るけど、明らかに前よりインドア派になった。
以前は庭で痩せた体でフードを待っていたのに、今はソファから動こうとしない。当然のような顔で寝転がっている彼女を見ていると、最初から私たちを選んでいたのは彼女のほうだったんじゃないかと思う。
彼女は ManekiGo に登録された最初の猫だ。
実は彼女がきっかけで、これを作ろうと思った。ペブルズに出会う前は、近所にこんなにたくさんの猫がいるなんて考えたこともなかった。それぞれが自分のルート、自分のスケジュール、自分の性格を持っている。毎日通るあの道にも、気づいていない猫が何匹もいるかもしれない。
ペブルズが教えてくれたことだ。
だから ManekiGo を作った。みんなが街の猫を記録し、発見できる場所を。
この記事はペブルズに捧げる。そして、自分の人間を選んだすべての猫たちに。
